居合とはストイックに鍛錬し、身と心を高めてゆく武道です。しかしだからと言って孤独なことはありません。
仲間に刺激を受け一緒に成長してゆく世界なのだと思います。
今日の忘年会では、道場ではうかがい知れなかった方々の素敵な一面を知ることができ有意義な1日となりました。
記:関戸光賀
恒例の秋の合宿は今年も九十九里です。
運動には最適なこの季節、快適に稽古を進めてゆきました。
指導員以上が形の見本を見せることによって、映像のイメージから自分の体をトレースする見取り稽古をした後、技量別に分かれて細かな指導が行われました。
また、木刀やソフト剣を使った体捌きや対人稽古を通して、居合ではイメージしづらい敵対動作も経験していただきました。
普段とは違った合宿ならではの体験ができたのではないでしょうか。
夕食後は懇親会が行われ日本各地の純米酒で、親睦を深めました。残念ながら翌日は雨模様で予定していた海辺の散歩は流れましたが、同じ釜の飯を食うという中から会員同士の絆は深かまったのではないでしょうか。
記:関戸光賀
今年で演武会は12回目となりましたが、未だに新鮮な気持ちで迎えることができます。皆さんもきっと同じ思いではないでしょうか。
去年と同じ形を演武したとしても1年間の修練を積んだ今では去年より洗練された演武となるでしょう。まれに去年よりも下手になったとおっしゃる方がいますが、そんなことはありません。それは、あなた自信の求める要求が高くなったのと、求める動きと違ったときに身体のセンサーが敏感に反応するようになったのです。稽古は正直にあなたの身体を進化させてくれます。
演武会冊子より一部抜粋
関戸光賀
和楽奏者の皆様、ありがとうございました。
和太鼓 :畠山貴英
薩摩琵琶 :荒井靖水
二十五絃箏:喜羽美帆
1年間一緒に稽古してきたロスとジェニーが、東京での勤務を終えニューヨークに帰ることになりました。
日本的な雰囲気をという本人達の希望で、鹿児島の郷土料理の楽しめる市川の「おいどん」にて送別会をおこないました。
いつも一緒の仲良しの二人を稽古場所で見ることが出来なくなり寂しいですが、母国でも居合の稽古を続けるとのことで、よい師に巡り会えればと思います。
ここ1年ほど海外からの会員が増えてきました。多くの方に日本の良さを知ってもらう、そうしたことに貢献できる居想会を誇りに感じます。
市川場所と秋葉原場所の稽古後に有志の方々で集まり、新設された刀剣博物館に行って参りました。
旧安田庭園の一角にある館内は落ち着きのある素敵な建物です。屋上に上がると安田庭園が一望でき、上から望む庭園はその構成が見えて新鮮です。
現代刀匠による刀剣類、刀装具など日本の伝統文化を脈々と継承する作品群に圧倒されました。
廃刀令や戦後の進駐軍による刀剣の没収など近年でも日本刀の危機はありましたが、それを乗り越え日本文化を守ってきた工芸家に敬意を表します。
今年初めての居合の昇級昇傅審査と剣術の昇傅審査が行われました 。
審査前に行われるひと月間の補習は、思い込みやクセを直す期間であり、技倆向上に有意義な機会です。
「自分の進境は自分自信が一番知っている」と勘違いしたりするのも思い込みであり謙虚さの欠落です。
楽な動きを求め、勝手な解釈をしているうちに自己流度が増し、居合の本質から遠のいてしまい自分さえ見失います。
理論から導きされた居合の形には理由があり、形を正しく行うことでその理論を身体で理解することができるようになります。
昇級昇傅審査は稽古の節目として大切な意味を持っています。
この日はベルギーから訪れた7人の剣士が見学されました。かれらは居想会で10日間の研修を行います。短い期間ですが帰国するまでに多くの知恵を吸収していけたらと望みます。
武道・武術の秘伝に迫る専門誌「月刊秘伝」のDVDの撮影がおこなわれました。
居想会は主に居合の稽古をする会ですが、今回の主題は古流剣術です。無外流の伝書より紐解いた無外流真伝剣法訣をはじめ、居想会で行う剣術形を多数収録いたしました。
居想無外流の剣術は基本的な動きは居合と同じですので、居合の稽古にも役立つ内容が満載です。
桜の咲く頃には発売されますでの、その頃にまたご案内いたします。
新たな年を迎え、初めての居合道の稽古会を催しました。
基本をお浚いすることから始め、形の稽古では指導員以上が見本を演武し、それをなぞるように行って頂きました。
今年も一人も欠けること無く、健康で稽古を続けてゆけるよう願いながらの新春稽古会でした。