平成25年の活動内容

忘年会平成25年12月7日

少し早い恒例の忘年会です。稽古場では見られない笑顔が沢山あって楽しいひと時でした。
今年も、あと僅かになりましたが、まだまだ今年の稽古は続きます。一日いちにちを大切に過ごし、あなたの笑顔で周りを彩ってゆきましょう。

居合道の忘年会

ページトップへ

居合の合宿・秋平成25年9月28日・29日

今年の合宿は、九十九里での合宿。朝の海は清々しいと改めて実感。
合宿での大きなテーマは「膝抜き」。
膝抜きによって、起りの無い武道的な動作が生まれます。例えば上段に構えたとき、踏みだす足を蹴れば筋肉の動作によって初動がわずかに覚られ易くなります。しかし、構えの際左足に重心をとれば、左膝を抜く事によって体は自然と前に出ます。これに上体と刀を素直に送ってあげれば、起りが見えなくなります。抜刀も左右の腕を均等に使う事と同時に膝抜きをすると、早さが備わります。
「膝抜き」は居合や剣法の武術的要素の一つです。普段の稽古前に行う「足の入れ替え」は、膝抜きの基本です。備わった体の動きを色々に応用することを、この場で学ぶことができたかと思います。
また、合宿での楽しみの一つは、普段の稽古場では得られない門人同士のコミュニケーションの場にもなることです。同じ釜の飯を食べ、二日間行動をともにすることで、新たな絆が芽生えます。
合宿で得た様々な思いを糧に、これからの稽古に役立てれば幸いです。

居合

いぶし銀の竜虎会と華やかな撫子会。年齢や性別の垣根をこえて、互いは切磋琢磨しあう仲。

居合

働き盛りの鬼門会と、琢磨しくなりつつある若桜会の面々。

居合



二日目の午前は海辺の散歩と朝稽古。午後は佐原の町並み散策と香取神宮へお参り。

居合

ページトップへ

第七回居想会演武会平成25年6月9日

無外流の流祖・辻月丹と同じ時代に生きた偉人に、松尾芭蕉がいます。
 松尾芭蕉は、“古人の跡を求めず、古人の求めしところを求めよ”という言葉を残しています。居合や剣術でいうならば“古人の跡”とは「形」が当てはまるでしょう。「形」は動 きと理合を合理的に伝える手法の一つです。ただし完璧な伝承法とはいえません。古武術においては現在に多くの「形」が伝わっていますが、古人が生涯をかけて編み出した技の真理を伝承者が理解できなければ、それは形骸化した「形」になるという危険を秘めています。
 古武道の教えは古来より口伝が中心であるため、一度でも途絶えてしまうとそれを取り戻すことは難しいこととなります。明治政府の廃刀令によって刀を主とした武道は衰退し、大東亜戦争により多くの継承者を失い日本の武道の形態は大きく変貌しました。無外流もこうしたものの一つです。月丹はこうしたことを予測していたのでしょうか。口伝が途絶えれば伝承が途絶えます。詳細に「形」の動きを書き記しても肝心なことが伝わらなければ意味をなしません。月丹は十剣秘訣を禅語で表し、「形」については何も語っていません。無外流を知るためには、十剣秘訣を紐解きそれを元に修養を重ね、さらに想像力を結集しなければならないのです。現在ではそれが無外流の本意を知る唯一の方法なのです。
 月丹は無外流を延宝8年(1680年)に興しました。この時代は関ヶ原の戦いより20年が過ぎ、徳川幕府も盤石な体制となり平和な時代でした。そこに求められる武術は戦国時代の甲冑を身につけた刀の操法ではなく、素肌剣法と呼ばれる甲冑を身につけていない前提での剣法です。技の研究においてはそうした時代背景や月丹が影響を受けた流派の研究も進めるべきでしょう。
 また、将軍家指南役の柳生宗矩の提唱した活人剣は、太平の世にあるべき武術のあり方を説いてます。一方、月丹は剣の心を禅に求め悟のための修行として捉えており、アプローチの仕方こそ違え武術を武道へと昇華している点で同じです。この時代でも、武器としてならば刀より鉄砲や槍が優れているのは明白でした。実用性の高くない剣の技が今日まで残り多くの人が稽古をしている背景には、剣の修養は精神性を高め自己を律する修行の過程であると、綿々と引き継がれているからでしょう。ここにスポーツとは違う武道の崇高な原点があります。
 私たちは“古人の求めしところを求めよ”を出発点とし、どこまで成長することができるのかがテーマです。私の代で出来なかったことは次の代が引き継げばよいのです。大切なことは形を形骸化させることなく、無外流を生きたものとして伝承し続けることだと思います。

冊子序文より:関戸光賀

居合

居合

そして表彰式・懇親会・・・・


ページトップへ

古武術・古武道の講習会平成25年3月17日

講習会前半は、居合の稽古でしたが初歩の部分から改めて確認しました。初歩といえばまず大切なことは軸の通った姿勢です。これが出来ていないと全ての動きに影響してきます。 また健康な体つくりにも大切なことですので普段の生活の中でも古武道に必要な姿勢を日々意識してゆきましょう。
後半では、居合で必要な体捌きに加えて、間と半身の確認をいたしました。
ソフト棒を躱してみて間を感じ、弛みによって体を捌く事を体験いたします。また二人一組となり腕を刀に見立て相手の中心を取り、また崩すには体のどの部分を作用させるのかといったことを実体験していただきました。
居合はひとりで行うものですから、敵は意識の中にあります。この意識にあるものが正しくないと、独りよがりの居合となってしまい、しっかりとした稽古につながりません。剣術の稽古に参加している方はこうした稽古は 常にしていますので、敵対動作というものは自然と身についてゆきますが、居合の稽古だけに集中されている方にとっては有意義な講習となったのではないかと思います。

居合


ページトップへ

竜虎会の懇親会平成25年2月18日

竜虎会の懇親会を溜池山王にある「ザ・キャピトルホテル東急」にて行いました。竜虎会は居想会の60歳以上の会員で作る親睦会です。
竜虎会の方々の良きところは、年齢を言い訳にしないことでしょうか。健康のためということもあるでしょうが、日々鍛錬を続け少しでもうまくなろうという向上心にあふれています。
若い人たちは人生の先輩である竜虎の会員を敬い、そしてそのがんばりに敬意をはらっています。

居合


ページトップへ

新春稽古会平成25年1月6日

居合の稽古を始めてみると、普段の生活の中で姿勢や歩き方などに気をつけるようになり、また体調にも気を配るようになりますので自然と健康な体になるようです。居合には、こうした副産物的なこともありますが、日々術を磨いて行く修行こそが大切です。
無外流の流祖辻月丹は目録の中で「更に参ぜよ三十年」と書いています。すなわち古武道の修行に終わりはなく、毎日が前に進むための稽古です。私とて例外ではありません。
今年も一年、健康で居合の稽古が出来るよう祈願いたします。

居合


ページトップへ

アーカイブ