組織図・規約等
組織図の解説
- 創剣部
- 江戸時代末に失伝した本来の無外流剣術、居合の術理を追求する部門です。
古流の技の追求と同時に、無外流についての研究を行います。 - 術理研究会
- 居想会の術理を啓蒙し、それを継承出来る才のある者を選別し将来を見据えた稽古を行うものとする。
術理稽古参加者は、稽古で得た術理を己のものだけとせず、広く門弟に還元することを義務とする。 - 指導部
- 指導部員は、日々修練に励み会員の見本となるような技倆を目指す者でなくてはなりません。そして、会員が心地よく稽古に励む環境を作る観点からも、居想会の指導部心得を理解し実践できること、さらに指導部員同士が互いに協調し尊重しあえる関係を築けるということも大切な要素です。
- 認可親睦会
- 認可親睦会とは本部が認可した会であり、会員相互の親睦を推進するために設けたものです。会員の全ては何れかの会に所属し世話人を支え、親睦会を通じて快適で楽しく稽古ができる環境作りを目指します。また世話人は積極的に稽古場において新人会員に声をかけ、必要に応じ会の先輩としてアドバイスを行います。
各親睦会は性別、年代別により分かれていますが、その境目に厳密さを求めません。また各会は会の中だけの親睦だけに留まらず、広く居想会全体が和をなすよう努めます。
*世話人は本部が指名いたします。
*本部で認可されたもの以外「○○会」といった名称を使うことはできません。
撫子会:女性会員だけの会。
若桜会:29歳以下の会員。
鬼門会:30歳より39歳までの会員
椿 会:40歳より49歳までの会員
皐月会:50歳より59歳までの会員
竜虎会:60歳以上の会員 - 傅位・級位
- 本会の級位、傅位及び資格を次の通り定める。
(1) 級位は、六級から一級とする。
(2) 傅位は、初傅位から極傅位とする。
(3) 資格は、指導員補佐、指導員、師範代、師範とする。
所作・礼法
稽古場への入場
- 入り口にて稽古場へ一礼(立礼)。
- 上座に遠い足から稽古場へ入る、上座が正面の場合は左足から稽古場へ入る。
稽古場からの退場
- 出口にて稽古場へ一礼(立礼)。
- 上座に近い足から稽古場を出る、上座が正面の場合は右足から稽古場を出る。
稽古前後及び途中
- 出口にて稽古場へ一礼(立礼)。
- 稽古場所は神聖な場所と心得、心身共に健康な状態で稽古を受けるように心がける。途中で気分が悪くなった時は、指導者に断って稽古を中断する。
- 刀を抜いている状態で指導者の説明を受けている時は、刀を両手で持ち切っ先を右下に置く。
- 休憩時等、刀や木剣を外す際は、必ず隅に置く事。絶対に刀や木剣を跨がない事。
- 稽古開始後、遅れて来た場合は稽古を妨げないよう後方より上座に座礼。指導者より「どうぞ」の声が掛かったら、「お願いします」と座礼をし刀礼ののち指導者の指示に従い合流する事。
- 稽古を中断して退場する場合には、指導者にその旨申し出た後、「有難うございました」と座礼し、刀礼をしてから退場の事。
- 刀礼をしている人の前に立ったり、横切ったりしない事。
- 指導部員以外の者が、勝手に下位の者に対して指導や注意をしない事。
- 創剣部以外の者は、他流の形の真似をしたり、指定以外の道具を稽古場に持ち込まない。
- 師範代以上の者と話をする時は、上から話さないようにする。
(師範代が座っているのに、立ったまま話をすることのないようにしてください)
真剣の使用について
居想会では、真剣での稽古について次のように考えます。
「真剣を使用することで、居合の神髄に迫ることができる」と、この世界ではよく耳にします。居合についての思いは個々それぞれと思いますので、これを否定いたしませんが、真剣での稽古は危険を伴います。
自分の手を斬ってしまえば仕事や学業に支障をきたすのは当然ながら、場合によっては神経を傷つけ後遺症が残ることもあります。
模擬刀だからしっかりとした稽古ができないか、といえばそんなことはありません。怪我の心配がなければ技の追求に集中できますし、なにより稽古で怪我をしないことがいざという時のための武士の心がけともいえるでしょう。
これらをふまえた上で趣味として真剣を使いたいという思いの方はおられるでしょう。初傅以上で本部の許可を得られた方は、「真剣使用の誓約書」を提出の上稽古場で真剣をお使いください。
破図味と四方
- 破図味と四方は、有傅者稽古・宗家稽古で行います。
- 破図味と四方は、指導員以上が指導いたします。
奥傅
- 奥傅形は、左月と陽中陰の二つがあります。
- 奥傅形は、中傅位以上が稽古いたします。
- 初傅位の方は、奥傅形を宗家稽古で稽古できますが、一般稽古場所では形を行う事はできません。
- 奥傅形は、宗家稽古でのみ伝授するものとします。
宗家稽古の参加資格令和6年11月8日更新
宗家居合
- 宗家居合:居合初傅位以上
ただし、火曜日夜の水道橋は、居合道六級以上であればどなたでも参加できます。
宗家剣法
- 基準とは上手い下手ではなく、剣法に対する真摯な姿勢です。
- 現在の参加資格者は、「序列」の「資格」欄にオレンジのマークを付けました。(指導部員を除く)
- 宗家剣法に参加希望をする新たな方がまとまりましたら、宗家剣法の枠内で新人講習を行います。
- 現在参加資格を有している方で、S剣での稽古を望む方がおりましたら宗家までお申し出ください。ただし宗家剣法の参加資格は失います。
宗家稽古の参加費
宗家居合、宗家剣法の参加費は、次の何れかの方法を選ぶことが出来る。
- 現状の月会費7,000円の他、宗家居合、宗家剣法の稽古毎に1,000円を支払う。
- 宗家稽古の参加費用として月会費に4,000円を加えた料金を支払い、宗家稽古自由参加券(以下、特月会費券と称す)を得る。特月会費券は、宗家居合、宗家剣法に何度でも参加出来る。
特月会費券は関戸師範が取り扱う。
注意事項
居想会以外の武道団体(サークルなども含む)に所属する者は、宗家稽古に参加できません。
ただし宗家の認める者は例外とします。
稽古着
- 指定稽古着に細工をしない。
- 稽古着の下に着るTシャツは白とする。
- 居想無外流の文字やマークは稽古道具も含めて勝手に使用出来ません。
- 稽古着の「袖をまくって」稽古することは出来ません。袖が長い場合はお詰め下さい。
- 手ぬぐいやバンダナで「はちまき」はしないように。またヘアーバンドも上記に含まれます。
(時計・指輪・ネックレス等も含む。ただし心拍数、血圧などを計測する健康器具は可とする。) - 扇子・前差し・脇差しはさすことは認められた傅位の者以外出来ません。
- 印籠、根付けなどの装飾品を付けない。但し、鞘のシールは際立って華美でなければ認めます。
- 下緒の色に決まりはありません。
指定稽古着の意味
稽古着には、色々な意味があります。
一目で師範等の役職がわかるように一般会員と稽古着が替えてあります。刺繍の色についても役職によって色が変わります。お坊さんの袈裟の色が階級によって変わるのと同じ意味です。
また、居想会の指定の稽古着を着るという事は、単に装うということではありません。胸に居想会のシンボルを付け、流派名を袴に付ける事は、自分たちの所属する会と流儀の誇りを持って稽古をするということなのです。
号の印可令和4年2月10日更新
希望する指導部員に号を印可しました。(印可順)
- 小野千秋
- 桂舟(けいしゅう) 純朴で大きな桂の木と海の近くで稽古するイメージ
- 宮澤竜弘
- 和敬(わけい) おだやかにして慎み、一心不乱に稽古する心境
- 三浦康応
- 無斎(むさい) ものごとに頓着せず、ひたすら稽古に励む姿勢
- 関戸惠子
- 慧澪(けいれい) 無私のこころが細かく働き、皆を導く水
- 平澤一義
- 昂円(こうえん) まあるきこころで、しずしずと高みを目指す
- 菊池 睦
- 刀夢(とうむ) 人を敬い慈しむ願いを刀に託す
- 和田 経
- 冠玄(かんげん) 道理を重んじ、前に進むこころを大切にする姿勢
- 関口美穂
- 翠覚(すいかく) 混じり気のない美しい翼で、悟りへと導く
- 依田満子
- 鶴粋(かくすい) 美しき翼で、空高く舞う様
- 新谷博一
- 仙常(せんじょう) 山において孤独に耐え悟りを開こうとする高尚な様
- 田澤 仁
- 尊伯(そんはく) 秀でた術を敬い大切にする心
- 髙橋健治
- 武風(ぶふう) もののふの心を静かに伝えゆく
地方の居想会
現在居想会では、茨城居想会と福井居想会が公認で活動しています。
一般の居想会会員が茨城居想会と福井居想会で稽古を行う場合、次のことに留意してください。
- 参加予約:
- 参加希望者は、事前に本部・関戸慧澪まで申込をお願い致します。
本部より日立・福井場所の責任者に稽古申請を致します。
(申込の際は氏名、会員番号を忘れずに) - 参加費:
- 稽古1回に付、1,000円(現金)を当日稽古場所に納めて下さい。
ランク別呼称
会員の技倆を示す者として傅位がありますが、指導中には大別したランクの呼び名が必要と感じますので、下記の呼び名に統一します。
また、「先生」という呼称は師範代からといたします。
- 無級:新人
- 六級〜一級 :初心者
- 初傅位〜中傅位:中級者
- 総傅位以上:上級者
宗家の継承平成25年7月登録
居想無外流宗家の継承は現宗家が指名する。
ただし、現宗家が次期宗家を指名することなく死亡、もしくは指名することが不可能な状態に陥った時は、一般社団法人居想会の会長が現宗家に代わってこの任につき次期宗家を指名する。
竜虎会
竜虎会規約
<役職>
会長 1 名
副会長 1 名
理事 5 名以内(会長、副会長を含む)
監事 1 名
- 理事は本部より指名する。
- 会長及び副会長は本部より指名する。
- 会長・副会長・理事・幹事の任期は2年とする。ただし再任を妨げない。
<会員資格>
居想会の正会員で、65才以上の者。
<活動内容>
竜虎会は次の活動を行う。
- 竜虎会会員相互の親睦を図る事項。
- 本会の地位向上に寄与せしめる事項。
- 竜虎会の技量向上に寄与せしめる事項。
- その他本会の目的達成に必要な事項。
<昇傅>
- 昇傅審査は、審査委員会において審議し実技審査を免除する。ただし、級の審査は本会の定める昇級審査を受けるものとする。
- 昇傅を希望するものは、所定の申請用紙を本会事務局に規定の期間内に提出する 。
- 審査の結果は、昇傅審査当日に発表する。
- 竜虎会会員であっても、通常の昇傅審査を受けることを妨げない。
- 竜虎会の傅位は、居想会の傅位として扱い、序列順位もこれを基準とする。
<昇傅審査>
審査委員会において審議の上允可された傅位を保有する竜虎会会員が新たに技能審査の受審を希望する際は、以下の条件を納得の上、審査申請書と審査料を添えて申し込むことができる。
- 日々、技倆の向上に努め、傅位にふさわしい習熟度を有しているか。
- 居想会の教えを理解し、また、実践しているか。
- 礼を重んじた行動を自ら率先して行い、年長者として居想会会員の人間形成の向上に寄与しているか。
<実技審査>
実技審査を免除された傅位を実技審査で取得し直す場合、以下の通りとする。
- 実技審査を受けようとする者は、現在の傅位をまず受審する。
- 上記の技能試験において不合格となった場合、その傅位を停止し下位の傅位とする。(初傅位の者が技能試験初段の昇傅試験を受け、不合格となった場合は、1級となる)
- 允可済みの傅位、級位の認定登録料は不要とする。
<附則>
- 竜虎会で独自に企画する稽古会、試斬会など武道に関連する事項、及び本会会員を対象とした催し事に関する活動は、本部に企画書を提出の上、承認を得るものとする。ただし、竜虎会の親睦を目的としたものは、この限りではない。
- 本規約に定めていない事柄について問題が発生した場合、竜虎会は本部の指示に従い、円満に解決するよう努力する。
休会
休会する月の前月までに所定の用紙に必要事項を記載したものを、次のいずれかの方法にて提出する。
(郵送、稽古場での提出、FAX、メール)
退会
会員本人の都合による退会は、必ず退会希望月の30日までに所定の用紙に必要事項を記載したものを、次のいずれかの方法にて提出する。(郵送、稽古場での提出、FAX、メール)
未払い料金のある場合は完納しなければなりません。
また、年間登録料を期日内に納付しない時、及び月会費を三ヶ月以上滞納したものは、除名といたします。
除名
- 会則、その他本会が定める諸規則に違反したとき。
- 本会の名誉を傷つけ、秩序を乱したとき。
- 諸費、諸料金の支払いを怠ったとき。
- 入会に際して本会に虚偽の申告をしたとき。
- 本会が本会の会員としてふさわしくないと判断したとき。
- 他の会員に対する迷惑行為、本会の運営に支障を当たるような行為をしたとき。
- 会則第21条各号の禁止行為を行ったとき。
- その他、本条各号の禁止行為を行ったとき。