8月2日池袋 投稿者:
関戸光賀 投稿日:2026/08/04(Tue) 10:19
No.7759
居合の稽古で最初に行う正面への礼には、多くの場合、その流儀を今日まで伝えてきた先人への感謝と、これから自らが学ぼうとする「道」そのものへの敬意が託されているのだと思います。
ここでいう先人とは、流祖・辻月丹に始まり、その技と心を明治の世までつないできた多くの人々のことでしょう。
古の人々もまた、技の研鑽を重ねるなかで、さまざまな苦労や喜びを味わってきたに違いありません。私たちは、礼を一つの境として、そうした先人たちと同じ「道」の世界に身を置くことができます。そのことへの感謝を胸に、静かに頭を下げる。それが正面への礼なのだと思います。
さらにいえば、礼とは、私たちの世界を成り立たせている森羅万象に対し、畏敬と感謝の念を込めて頭を下げることであってもよいのではないかと、最近は考えるようになりました。