12月6日 秋葉原・居合 投稿者:
関戸光賀 投稿日:2025/12/06(Sat) 22:47
No.7580
この日の稽古では、居合における「序破急」について学びましたので、この日記にて補足を兼ねて少し詳しく記しておきます。
「序破急」は本来、能楽などの芸能において曲や舞の流れ・テンポの変化を示す概念ですが、居合においても重要な要素となります。
基本二の動きを例として、「序破急」を当てはめて考えてみます。
まず「序」は、柄に手をかけるまでの静の段階です。
殺気を抑え、呼吸を整えながら静かに右手を上げていく時間となります。
次に「破」。ここでは左半身を送り出し、相手との間合いを詰めてゆく段階です。
動きが生まれ、技が展開していきます。
そして最後が「急」。相手との間合いが一足一刀となった瞬間、右半身を大きく押し出し、逆袈裟に斬り上げます。
「急」の動きについては日頃から多くの注意点が語られていると思いますが、「序」や「破」は意識から抜け落ちやすい部分でもあります。
あらためて「序」「破」の意味や動きについて考察してみることは、居合の技についてより深い理解の向上につながることでしょう。