8月17日(日)秋葉原・居合 投稿者:
関戸光賀 投稿日:2025/08/17(Sun) 14:32
No.7512
お盆の期間にもかかわらず、無級から有伝者まで多くの方々が稽古に参加され、充実したひとときを共有することができました。
さて、ここからは稽古の内容から少し離れ、刀礼についての思いを記したいと思います。
刀礼とは、文字どおり刀に対する礼であると同時に、刀を通して古人へ敬意を表する行為でもあると考えられます。
ここでいう古人とは、ご先祖や流派を興し、今日までその教えを伝えてくださった多くの先人を指し、その御霊に感謝を捧げる所作でもあります。
さらに、刀礼のひとときは、日常から非日常へと身を移す「結界」を越える行為であり、己の心を鎮め、稽古に臨むための大切な準備でもあるでしょう。
体の軸が取りづらい日もあれば、刀を置く位置が定まらない日もあり、同じ所作であってもそのときどきで違いが感じられます。
刀礼には、その日の心身の状態が自然と映し出されているのではないでしょうか。