稽古日記

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2月4日(土)田町稽古 投稿者:小井 健熙 投稿日:2023/02/04(Sat) 14:12 No.6935
 本日は縦抜の稽古をということで、それに因んだ形を行なっていきました。
 まず縦抜そのものについては、しっかり鞘引きを行うこと、抜刀の際に刀の通り道を自分の身体が阻害しないように半身をきることが肝要です。それらを怠り、焦って抜刀をすると怪我をしてしまうかもしれません。しっかり基本動作を確認しましょう。慣れてきた方は一息で抜刀、斬りまで行えるように心がけましょう。
 形は向抜、野送り、玉光、陰中陽を行いました。全ての形に共通しますが、仮想敵の意識を持つことが形の鋭さや隙の無さに繋がります。剣法を普段から行っている方は眼前に武器を構えて迫る人を想像しやすいですが、居合のみの稽古だとなかなか意識をすることが難しいと思います。本日は立ち技2種において、前方にいる私が斬り動作を行う瞬間に形を発動する稽古を行いました。普段は自分だけの呼吸と間で動いていると思いますが、敵という他人の呼吸・間で動くという意識を醸成できたのではないでしょうか。
 仮想敵の意識は目線を正しくすることにも繋がります。特に初心者のうちは、自らが運剣した刀の行く末ばかりに気を取られがちですが、目的は綺麗に刀を振るではなくて、敵を斬ることです。正しい運剣ができれば、自ずと綺麗に刀は振られます。
 自戒ですが、想定される敵の位置、動きは教本でこまめに確認しておきましょう。自分がどこを斬りたいか明確に把握し、刀を振るうことで迫力のある形になると思います。

 本日もお疲れさまでした。引き続き、稽古を頑張っていきましょう。

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