稽古日記

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4月28日(日)品川稽古 投稿者:大隅幸一 投稿日:2019/04/28(Sun) 14:26 No.1910
本日の基本と形稽古でのポイントは、振りかぶりの位置、剣先の位置や向き、視線、足の捌き、剣体一致など、速さよりまずは正確に動くこととしました。

演武会や審査があるから頑張って稽古しようとするのは良いことですが、普段の稽古から刀礼をはじめとする全般について意識を持った稽古をすることでより身に付いた動きが出来るようになるので稽古時間を大事にするよう伝え稽古していただきました。

稽古について、先日、千利休の利休百首に「稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一」という歌を見つけました。
意訳は、「稽古というのは、初めて一を習う時と、十まで習い元の一に戻って再び一を習う時とでは、人の心は全く変わっているものです。十まで習ったから、これでよいと思った人の進歩はそれで止まってしまい、その真意をつかむことはできない」との教えとありました。

茶道のことでしたが、これは居合の稽古でも言えることで、同じ所作や動きでも最初に始めたときと、稽古回数を重ねてからでは違いが出てきていることを感じるのではないでしょうか。

一から十まで習い元の一に戻って再び一から習うということをくり返しているうちに、形の動き、所作、敵との理合いなどが理解され精度も向上していくのだと思います。
これでよいと思った人の進歩はそれで止まってしまいますし、ただ動いているだけでなく自分でも考え先に進む意識が必要ということで、自分にも通じることだと感じました。

皆さんも日頃の稽古で自分の向上に向け励んでいると思います。
その成果を確認する機会として、昇級・昇傳審査や演武会での披露もあります。
自分を振り返るよい機会だと思いますので、お互いに頑張ってまいりましょう。

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