今週の一枚  居合 & 剣術

居合形
破図味:山名宗孝
陽中陰:関口翠覚
第十六回居想会演武会より

居合道・剣術

ギャラリー

居合の勧め


居合道という古武道には、日本人が長い歴史の中で大切にしてきた様々な価値観が凝縮されています。
術から道へと進む中で、相手を敬い自己を律する「礼の心」が育まれ、それが礼儀作法として体系化されました。
また、スポーツとは異なる、日本人ならではの体の使い方を通じて身体を制御する術を学び、無理なく健康な体を作ることができます。

しかし残念ながら、この素晴らしい世界はまだ一般的に広く知られているとは言えません。そのため、居想会の門を叩かれる方の多くは、当然ながら未経験者です。
ですが心配はいりません。入会後は、袴の着付け、礼儀作法、刀の扱い方など、居合道の基礎を居想会で一から学ぶことができます。
「できることから始め、繰り返し行うことで成長していく」という無理のない合理的な教え方を大切にしているため、初心者の方でも安心して取り組めます。

居合道に興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。きっと、新しい世界が広がることでしょう。


記:代表・関戸光賀

古武道

居合道とは


居合道は、約400年前に林崎甚助によって創始されたとされています。

居合道は、鞘から刀を抜き放つ動作を主な稽古内容とする古武道です。一見すると単調な稽古に見えるかもしれませんが、身体全体を使った動きや多様な技の習得を伴うため、非常に奥深い武道と言えます。

稽古では、自分がイメージした仮想の敵を想定して行うため、剣道のような打ち合いはなく、激しい運動も含まれません。そのため、自分の体力やペースに合わせて稽古が可能であり、居合道は老若男女を問わず学べる武道として親しまれています。


居合道・女性

居想会の居合道と剣術


古武道の演武居想会は、幕末に途絶えた無外流の居合道、剣術を研究するために創設された古武道の会で、居想無外流として活動しています。
無外流居合道や剣術などの古武道は、江戸時代の先人が残してくれた日本の大切な文化遺産です。
しかし無外流は残念なことに近年に失伝し、正しく継承されてはいません。江戸時代の人がどのような心で技を磨き、己を鍛錬していったのでしょうか。
私たちは古武道としての無外流の居合いや剣術の姿を正しく検証し実践することにより、先人の想いを伝えてゆきたいと願っています。

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居合道の魅力・・・古武道の世界

古武道とは■ 古くても新鮮な居合
私達が居合いなどの古武道の稽古を通して実感することは、古武道とは新しく新鮮であるということです。
先人の英知は古武道の中にあり、それは私たちが知っているスポーツという概念と異にする世界です。人より強くということではなく、居合いの稽古を通して潜在的に秘めている自分の能力を見いだし高めてゆくことが居想会の居合道の本分です。

■ 尊い時間を過ごす
居合をはじめとする古武道の世界に触れようとお考えの方、居想会では構えて門を叩く必要はありません。
なぜなら、学ぶべきものは古くとも、居想会の伝承方法は非常に合理的で反封建的だからです。

居合の稽古には、現在20代から70代の方々が参加されています。健康を目的に続ける方や、居合を通して日本の文化を学ぼうとする方など、その目的は多岐にわたります。
それぞれの目的の中で、居合の稽古を通じて会員同士が日々切磋琢磨し、互いを尊重して学び合う日々は、非常に尊い時間だと感じています。


■ 居合いの稽古はどなたでもできます
居合の稽古では、合理的な身体の使い方を学び、その過程で心身が鍛錬されます。
稽古の目的は、強さや弱さを競うことではありません。身体の大きい人もそうでない人も、男性も女性も、若い方も年配の方も、居合をはじめとする古武道の修養には等しく平等です。


■ 自分と向き合う時間
居合道の稽古では、まず我流を捨てることから始まります。思い込みと頑固さを捨てるのです。
居合の稽古に必要なのは、体力や運動神経ではなく、できない自分と素直に向き合う姿勢です。不器用であっても、正しい稽古を続けることのほうが、古武道の技をはるかに上達させます。


■ 健康な日常のために
居合の稽古でまず学ぶのは、軸の立った正しい姿勢です。これだけでも、腰への負担軽減、新陳代謝の活性化、肩こりの解消といった効果が期待できます。

また、居想会では創立以来、バンドエイドが必要になる程度の擦り傷はあっても、大きな怪我は一切なく、安全性の高さが自慢です。社会人や勉学に励む方にとって、刀で手を斬ってしまうことなど決して許されません。

さらに、居合などの古武道の稽古では手首や肘を痛めやすいものですが、正しい指導のもとで稽古を続ければ、そのリスクを大幅に軽減できます。

居合で健康に


■ 居合いにおける礼のこころ
居合の稽古では、始まりと終わりに刀礼を行います。これは、俗世を離れ、律調とした端正な世界に身を置くための作法です。

居合は、武術的な理論に基づいて構築された形において常に対人を意識し、人を制するための術です。しかし、武道として礼節を重んじることで、粗暴な心を排し、美しい所作に行き着きます。これらすべてを「礼」といいます。

他者の心を大切に思うこと、そして同時に自らの心と体を鍛えていくことが、居合において最も大切なことです。

居合とは

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居合の見学と体験・古武道の世界に触れてみる


居合や剣術などの古武道の稽古は、習うほどにその面白さが増していきます。
せっかく始めるのであれば、長く稽古を続けることが大切です。

私たちはそのために、指導者の人間形成と技量向上に努め、古武道を楽しく学び続けられる環境づくりを目指しております。


居合の見学
居想会の指導内容や稽古場所の環境、会の雰囲気を知っていただくために、居合の稽古を見学することができます。

一般社団法人居想会は、東京を中心に活動しており、古武道の稽古は冷暖房完備の快適な環境で行っています。

見学の申込


居合の体験
体験稽古では専任の指導員の元、実際に模擬居合刀を持って居合道の稽古していただきます。居想会の古武道に対する高い志とハイレベルな稽古内容を感じてください。

体験の申込


初心者稽古

月に4回以上、初心者の方の居合道講座を設けています。袴の着方、礼法、基本の動きなど、古武道の初歩を丁寧に指導いたします。

古武道の稽古風景

古武道の稽古風景

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古武道の居想会について

一般社団法人・居想会の運営

居想会は、営利を目的としない一般社団法人で、生涯学習活動を支援する団体です。
活動拠点は東京のほか、茨城と福井にも支部があります。

私たちの目的は、居合道・剣術の稽古を通じて、会員の心と体の健康を養うこと、そして日本古来の古武道・古武術の普及に努めることです。

詳細はこちら


無外流居合・剣術について

無外流については、小説『剣客商売』などでご存じの方もいらっしゃるかと思います。
もともと剣術のみであった無外流は、自鏡流居合(祖は多賀自鏡軒盛政)から居合を取り入れたことにより、無外流居合が始まりました。

居想会で稽古する無外流居合・剣術は、昭和に編纂された無外流居合兵道とは異なります。
私たちは古武道としての無外流を重んじ、日本人が忘れかけている先人の教えを大切にしながら、日々稽古に励んでおります。

薙刀

無外流について

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大人の居合道

大人の居合術

  • 筋肉に頼らない動き
  • 居合で健康を保つ
  • いぶし銀の居合を目指す
  • 礼法から日本のこころを知る

大人の居合道


シニア部・竜虎会

竜虎会は、60歳以上の居想会会員で構成されたシニアの会です。 チャンバラ世代のオトーさんたちが、ちゃんとしたチャンバラを習う。居合を通じて童心を感じる人たちの会です。気概は若者達を凌駕しています。団塊の世代恐るべし。


シニアからの剣法(剣術)

シニアの方を対象とした剣術コースです。
年齢や体格に応じた無理のない稽古を通じて、居合では学びにくい互いの間合いや剣筋など、多くのことを理解することができます。


居合の活動
居想会の大きな行事は年に4回あります。
年の初めの新春稽古会では、1年の精進を誓い皆で一緒に剣を振ります。
6月に行われる演武会は、それに向けての稽古によって技に磨きをかける良い機会となっています。
10月に行われる合宿は仲間同士一緒の釜の飯を食うことで、互いの絆を深め、稽古へのモチベーションを高めます。
12月の忘年会は親睦を目的としたもので、会員同士の新たな一面を知る行事として毎年人気の懇親会となっています。

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居合道と剣術の活動

居想会の大きな行事は年に4回あります。
年の初めの新春稽古会では、1年の精進を誓い皆で一緒に剣を振ります。
6月に行われる演武会は、それに向けての稽古によって技に磨きをかける良い機会となっています。
10月に行われる合宿は仲間同士一緒の釜の飯を食うことで、互いの絆を深め、稽古へのモチベーションを高めます。 12月の忘年会は親睦を目的としたもので、会員同士の新たな一面を知る行事として毎年人気の懇親会となっています。

居合道の演武

居合道と剣術の演武会より



■ 居合・剣術の演武会
居想会は、競技を行いません。居合や剣術など古武道の修養は勝ち負けを争うものではないと思うからです。
一年の成果は演武会という形で実感し、自分に足りないところを自覚することで、修養の指針を確認いたします。
また、居合の演武ではこころのあり方や品位などが表れてきますので、居合の形そのものの出来不出来だけではなく、形と形の間や所作にも気を配ることが大切です。

居合道の演武会・剣術



古武道の合宿■ 古武道の合宿
居想会では年に一度、秋に合宿を行っています。合宿では集中的に稽古が出来き、居合だけではなく体の使い方などを学ぶことができます。
また、なによりも大切なことは「同じ釜の飯を食う」ということで、仲間やはライバルもできて日々の居合や剣術の稽古に張りができることでしょうか。
居合は自分と向き合う稽古ですが、仲間が多くいることは大事なことだと思います。


■ 居合・古武道の講習会
居合の講習会では稽古の時間を長く使えますので、一段と深い稽古を進めることができます。級・傅位別に分かれて居合を行うことで、そのレベルに合った指導を受けることができます。
また居合の稽古以外にも体軸の意識、相手の中心を取る、剣体の一致といった普段の稽古では自覚することの難しい事柄を体術によって実践いたします。
柔らかい体の使い方や、力に頼らない居合を行う居想会では、ご年配の方や女性でも親しみやすい古武道の稽古が行えます。

古武道の講習会

行事の詳細

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【秘伝より『古流の剣術』のDVDが発売されました!】

剣術とは

「月刊秘伝」より現代に蘇る、極められし技『古流の剣術』として 居想無外流のDVDが発売されました。

古流の剣術

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